10 お母さんの夢 平松裕基(1年) ぼくは、お母さんに 「小さいころ なにになりたかった。」 と、ききました。 すると、お母さんは、 「いろいろなものになりたかったよ。 おつかいでクリーニングやさんにいくとクリーニングやさんになりたいとおもった し、遠足でステキなバスガイドさんを見れば、バスガイドさんになりたいと思ったし、 かぞくでレストランにいけばウエィトレスさんになりたいと思ったよ。」 と言いました。 だから、ぼくは、 「そうしたら、お母さんのゆめは、かなわなかったんだね。」 と言うとお母さんは、 |
「ううん、ぜんぶかなったよ。」 と言いました。 だから、ぼくは、 「どうして?」とききました。 すると、お母さんは、 「だって、お父さんのYシャツにアイロンをあてているときは、クリーニングやさんに なった気になるし、ゆう君にべんきょうをおしえているときは学校の先生になった気 になるし、お父さんの車にのれば、お母さんはバスガイドよ。そして、みんなにしょ くじをだすときは、ウエイトレスさんになった気分よ。」 と言いました。 大人っていいなあ。 |